2018年08月19日

「あいち国際女性映画祭2018」のお知らせ (携帯は乾燥中)

いよいよ「あいち国際女性映画祭2018」の開催が来月9月5日から開催される。詳しくは http://www.aiwff.com/2018/ 上映作品中、ミッキーの観た作品を簡単に紹介したい。

🎬『毎日がアルツハイマー ザ・ファイナル 最期に死ぬ時。』関口祐加監督/72分

認知症の母親・ひろこさんの自宅介護は5年目になった関口監督。ここにきて監督さん自身に両方の股関節が悪化。入院・手術をすることになった。 両方だから2回、リハビリを含めると7週間かかり「要支援」がつく身となった。

母親のひろこさんも時を同じくして「虚血性発作」を4回起こし、意識不明に陥り救急搬送されていた。そんなこと何も覚えていないひろこさんの様子を見て監督さんは「この先、どれぐらい母を支えていけるだろうか」と不安を感じ始めて……。

2012年に『毎日がアルツハイマー』、2014年には『毎日がアルツハイマー2 関口監督、イギリスへ行く編』を製作した関口監督が、ご自分の「死の選択肢」を模索する第3作品目を作った。

相変わらず言うことはコロコロ変わるひろこさんだが表情の豊かさ正直さが穢れのない童女のようだ。娘を腹立たしく思って罵倒したり、松葉杖の娘を見て「いったい、どうしたの」と母親の気持ちになったりとスラスラと言葉が出てくる。

どうも、ひろこさんは監督が入院手術するために、ケアハウスに入っていたのが気に入らなかったみたいだ。でも施設では優等生だったとか。

終の住処を見つけたいと監督さんの焦る気持ちと、ひろこさんが望んでいる「自分の家で暮らしたい」の間には大きな隔たりがあるので、ファイナルなどとおっしゃらずに『毎日がアルツハイマー まだまだ続く終の住処探し』を作ってほしい。

🎬『殺人者マルリナ』モーリー・スリア監督/インドネシア、フランス、マレーシア、タイ/95分

インドネシアの荒れた丘陵地帯の村に住むマルリナ(マーシャ・ティモシー)は夫を亡くしたばかりだった。

そんな時に強盗に襲われたが身を守るために何人かを毒入りの鶏のスープを作り5人殺した。強盗の首謀者には力ずくで犯されるがナタで首を切断した。

その首を持って、自分の無実を証明するために遠く離れた町の警察署に行くが、妊娠中の友人で夫に会いに行くノヴィに出会い、2人して町へ向かう。

ウェスタン調の音楽、首なし死体の男がウクレレのような楽器を持ってたった3音でつくられた単調な曲、普通の現代の特長のない曲の3種類あったがどれもぴったり来ない。ストーリーもここまで無惨で男の身勝手な話なのでミッキーはついていけなかった……。

🎬『ナッシングウッドの王子』ソニア・クロンルンド監督/フランス、ドイツ/86分

映画愛にあふれたドキュメンタリー。アフガニスタンの監督・サリム・シャヒーン。この監督さんは30年以上にわたり戦火のアフガニスタンで110本の映画を撮り、そして地方をまわって上映している。

監督は完全にメタボおじさんだが、行動力、低予算での映画作りの才能、演説のうまさ、そして「女性に優しい」のがミッキーは気に入った。このドキュメンタリーを撮った若い女性ソニアさんにいろんな面で気を使っていて優しい言葉をかけていた。

しかし、映画を上映する野外、室内には一人も女性はいない。サリム監督の三階だての家にカメラが入っても「第一婦人も第二も娘たちも皆、留守だ」と言って撮らせなかった。

🎬『世界で一番ゴッホを描いた男』ハイボー・ユー、キキ・ティエンチー・ユー監督/中国、オランダ

複製画では世界の半分以上のシェアを誇る油絵の村・ダーフェン。独学と見よう見まねで20年の間、ゴッホのレプリカばかりを描き続けている男・ジャオ・シャオヨン。しかし彼はまだ本物のゴッホを見たこともない。そんな彼が20年来の夢の地オランダ・アムステルダムを訪れて…。

面白いドキュメンタリー! 偽物作りでは世界一の中国(失礼!)でもゴッホの油絵をみても誰も本物と思わない。

村全体がそんな商売をしている中国って…と思ったが売血村があるんだから、油絵村はあっても全然おかしくない。

彼の工房には絵描き職人が数人いて、彼の家族、兄弟も働いている。すごい勢いで絵筆を走らせて、1日十時間の制作をして、乾かすためか天井からいっぱいゴッホのひまわりが吊るされている光景は圧巻。

アムステルダムに行ってからも面白さはどんどん増す。中国人のたくましさが嫌みなく描かれていた。
posted by ミッキー at 05:21| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする