2018年07月16日

レインボー・リール東京2018 (4)『アリフ、ザ・プリン(セ)ス』『傷』

おはようございます。今のところ、熱中症、慢性ボケ症にもめげず頑張って映画祭に来ています。あまりの会場の寒さで全作品はちょっと無理💦ですが……。

🎬『アリフ、ザ・プリン(セ)ス』ワン・ユーリン監督/台湾/91分/2017年

アリフ(ウジョンオン・ジャイファリドゥ)は、父親が台湾北部の伝統部族長でアリフはその跡取りという立場だが、女性になるための手術を受けたいので美容師をしながらお金を貯めていた。美容室の同僚でレズビアンのペイチェン(チャオ・イーラン)と同居している。彼女とは気が合いいつも相談に乗ってもらう間柄。

彼はバーを経営する叔母さんの入院先で偶然知り合った男性に一目惚れ。男性の家を探し出すほどの熱の入れようだ。一方のペイチェンはアリフを憎からず想うようになって……。


『父の初七日』のワン・ユーリン監督の新作。去年の東京国際映画祭に初上映された作品。

アリフの父母、アリフが一目惚れした男の家庭、アリフの病身の叔母とパートナーのお年寄り、それぞれが少しずつ絡みながら進んで行く。

アリフもペイチェンは中性的な魅力があって独特な雰囲気を醸し出していた。


🎬『絆』ジョン・トレンゴーヴ監督/南アフリカ、ドイツ、オランダ、フランス/88分/2017年/日本初上映

南アフリカのコサ民族には成人男性になるための儀式「割礼」がある。毎年、成人になる少年たちが山奥で8日間籠り、割礼と大人の男として規律を学ぶ行事を行う。

その関連行事には8日間の世話人が個別につくが、遠くに住み工場に勤める男・コサニもこの日には故郷に帰り、土地の有力者の息子を頼まれて面倒を見ることになった。

その少年・クワンダはアムステルダムに住んでいて、この行事で呼び戻された生意気な少年だった。始めこそ従順だったが、コサニの隠し持っていた秘密を知られてしまう。


割礼の儀式といえば2005年のこの映画祭で上映されたトム・フィツジェラルド監督『ルーシー・リューの「3本の針」』を思い出す。

『キル・ビル』のルーシー・リュー、『ボーイズ・ドント・クライ』のクロエ・セヴィニー、オスカー女優のオリンピア・デュカキスとけっこう有名な女優さんたちが出ているが 一般公開やDVDはないようだ。

この『傷』は割礼の儀式の痛みが伝わってくるほどの描写が多く、その上、コサニと友人(彼もゲイだったがこの地で結婚して娘がいる)のゲイ行為をクワンダに見られてしまう。

最後は「解決するにはこれしかないな」と思われるもので重くて暗い気持ちになった。


☆第90回アカデミー賞外国語映画部門・南アフリカ代表作品。過激な内容から南アフリカの主な映画館では上映中止に追い込まれた問題作。
posted by ミッキー at 08:53| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする