2018年07月11日

死のオプション(選択肢)を求めて 7月14日公開『毎日がアルツハイマー ザ・ファイナル 最期に死ぬ時。』

ひさしぶりに観ごたえある時代劇に出会った。「劔岳 点の記」「春を背負って」に続く第3作目。木村大作監督・撮影の『散り椿』だ。公開は9月終わりなので楽しみにしていただきたい。


享保15年。藩の不正を訴えた瓜生新兵衛(岡田准一)は、追放されたが 妻・篠(麻生久美子)が病に倒れ、死の最期の頼みを新兵衛に託した。その遺言は藩に戻って榊原采女(西島秀俊)を助けてほしいというものだった。新兵衛にとって采女は、かつては良き友であり良きライバルであったが、篠を巡る恋敵でもあった。そして新兵衛の藩からの追放に関しても、大きな原因を持つ男だった……。

さすが木村監督 ! 雄大な山々がスクリーンいっぱいに広がる時には鳥肌が立つほど感動した。そんな自然の雄大さと人間世界の真実を求める心情が細やかに描かれていた。


🎬『毎日がアルツハイマー ザ・ファイナル 最期に死ぬ時。』関口祐加監督/72分/7月14日よりポレポレ東中野他にて全国順次ロードショー公開

認知症の母親・ひろこさんの自宅介護は5年目になった関口監督。ここにきて監督さん自身に両方の股関節が悪化。入院・手術をすることになった。 両方だから2回、リハビリを含めると7週間かかり「要支援」がつく身となった。


母親のひろこさんも時を同じくして「虚血性発作」を4回起こし、意識不明に陥り救急搬送されていた。そんなこと何も覚えていないひろこさんの様子を見て監督さんは「この先、どれぐらい母を支えていけるだろうか」と不安を感じ始めて……。


2012年に『毎日がアルツハイマー』、2014年には『毎日がアルツハイマー2 関口監督、イギリスへ行く編』を製作した関口監督が、ご自分の「死の選択肢」を模索する第3作品目を作った。

相変わらず言うことはコロコロ変わるひろこさんだが表情の豊かさ正直さが穢れのない童女のようだ。娘を腹立たしく思って罵倒したり、松葉杖の娘を見て「いったい、どうしたの」と母親の気持ちになったりとスラスラと言葉が出てくる。

どうも、ひろこさんは監督が入院手術するために、ケアハウスに入っていたのが気に入らなかったみたいだ。でも施設では優等生だったとか。

終の住処を見つけたいと監督さんの焦る気持ちと、ひろこさんが望んでいる「自分の家で暮らしたい」の間には大きな隔たりがあるので、ファイナルなどとおっしゃらずに『毎日がアルツハイマー まだまだ続く終の住処探し』を作ってほしい。
posted by ミッキー at 10:49| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする