2018年07月02日

熱海国際映画祭(3)『48years 沈黙の独裁者』

7月1日に熱海映画祭が終わってから、伊豆高原で一泊した。いろいろあった映画祭だけど来年もやると噂で聞いたのでどれだけ改善されたか来年もあるなら来てみたい(懲りないミッキーだ)。

伊豆高原で読んだのがジェームス・M・ケイン「郵便配達はいつも二度ベルを鳴らす」(田中小実昌訳)。 つれあいから本持ち出しは禁止されているが何百もあるからわからないはずだ。伊豆急1時間と熱海から浜松の2時間半(在来線)で読み終えた。もう一度映画が観たくなった。


🎬『48years 沈黙の独裁者』砂入博史監督/プレミア上映

監督が袴田巌さんのことを知ったのは2014年に仮釈放されたニュースをニューヨークタイムズの記事を見たのがきっかけで、インタビューを申し込んでからトントン拍子に話が進み、ほぼ3日間で撮ったドキュメンタリー。

巌さんの家には写真やインタビューが世界から殺到している中で3日間続けてインタビューできたのは奇跡に近いらしい。

今まで金聖雄監督の『夢の間の世の中』『獄友』とは違い、監督が質問して、袴田巌さんに語らせている手法だ。


完治していない拘禁症状のために袴田さんの語る内容はほとんど妄想だ。僕は東大でもアマチュアボクシングの王者になって、アメリカの世界大会でも王者になった、ありとあらゆる動物の王が人間の王の私の周りに集まってくる、等々、そんな中で不意に「これは妄想ではない、本当のことだ」と思われる言葉があって、巌さんの苦難苦境の人生が垣間見えた。

後半、あの女はクソだ、大クソだ!! と激しく罵倒された超有名歌手の名前を連呼する……監督が思い余って姉の秀子さんに聞くと「巌の頭の中の世界のことはわかりませんよ」という。その歌手は有名だが、ミッキーは地声で歌う彼女の声が野太くて好きじゃないのでなんとなくわかるような気がした。

「特別賞」を受賞したこのドキュメンタリーは公開予定。まあ、いち早くこのドキュメンタリーを観られたことが、この映画祭に来てよかった唯一のことだった。



posted by ミッキー at 22:41| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする