2018年07月25日

『ワンダーランド北朝鮮』名古屋シネマテークにて

🎬『ワンダーランド北朝鮮』チョ・ソンヒョン監督/ドイツ、l北朝鮮/109分/名古屋シネマテークにて

韓国出身の監督が国籍を捨ててドイツ国籍を取って、北朝鮮に入国。そこで見た一般的で普通の人々を取材するドキュメンタリー。


北朝鮮に行って映画を撮るというのは、命懸けで隠しカメラで実態を撮るか、北朝鮮許可のもとで監視付きでフィルム点検されて、与えられた場所で決まりきった受け答えの「代表者」を撮影するかのどちらかだ。

これは完全に後者のもので、北朝鮮の「現実」からは遠く離れたものだ。でもそれはそれで面白い部分があった。

農業地域で数台しかないトラクターの運転手にインタビューするのだが、その農業地域ではエリートという立場で、家にも案内してくれた。

その男が「こんなに便利に工夫して生活させてもらってる」とばかりに、メタンガスで調理をしていると話す。自分たちのクソを原料に足りなければ他から分けてもらって調理していると半分得意気に、半分「これはうちだけ特別だ」とこそばゆさも交えて語っているのだ。

工場で縫製をしている女性はいつも目的達成の優等生で8時から7時(そのうち2時間休憩だから、インド映画『人間機械』、中国『苦い銭』の 労働時間より待遇がいい)。でもベテランと新人の賃金差は大きくなく、1日の終わりに優秀者とおぼつかない者の名前発表があり「特別」感だけ言葉でしっかり与えている。

どこからどこまで真実か普通かと考えても、この国の普通もこっちの「今時、メタンガスか」というような尺度があてはまらず、反対にこちらがもどかしくなる。

☆このドキュメンタリーのどこにもヨボヨボと歩いている老人はいないし、身体の不自由な人は見かけなかった。これこそ後者の証ではないだろうか……。
posted by ミッキー at 23:01| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月24日

『テイク・エブリィ・ウェイブ』名古屋栄センチュリーシネマにて

映友から「干からびています」とメールが来た。思わず笑った。その通りだ。無理をしないでおこうと思っていても、今週でおしまいの映画となると身体がよたよたと動いてしまう。

まだ観ていなくて気になっているのが『未来のミライ』と『ワンダーランド北朝鮮』 そして岐阜ロイヤルの『スチャラカ社員』だが、岐阜は40℃近くだからやめておこう。


🎬『テイク・エブリィ・ウェイブ』ロリー・ケネディ監督/アメリカ/118分/名古屋栄センチュリーシネマにて

ビッグウェーブばかり狙って挑戦し続けきたサーファー・レイアード・ハミルトン。彼の驚くべき半生を描いている。

小さい時から波に戯れていた金髪の少年は持ち前のやんちゃ顔でサーファーに愛されていた。そんな彼の半生を振り返っているドキュメンタリー。

レイアードは映画スター並みのルックスで実際に数々の映画にも出ていて、とても興味深い作りになっていた。彼は競技には見向きもせずに、大波を求めて世界中に行き、それをものにする勇姿は鳥肌がたった。

台風がくるニュースを聞くとさっと海辺に行って波の様子を見たり、この季節には時々超大波がくるなどと言って待っていたり、命知らずの行動にハラハラするが、このところの猛暑もこの映画を観ているうちは解消できた。
posted by ミッキー at 16:43| Comment(0) | ブログ・リスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月23日

スキップシティDシネマ映画祭2018 受賞作品と『アイ・アム・タレント』

最優秀作品賞『ナンシー』

監督賞『あの木が邪魔で』

審査員特別賞『最後の息子』

スペシャル・メンション『ザ・スワン』

skipシティアワード『彼女はひとり』

国内コンペティション優秀作品賞『岬の兄妹』『予定は未定』

審査員特別賞『口と拳』


🎬『アイ・アム・タレント』ナタリー・ジョーンズ監督/アメリカ/88分/名古屋栄センチュリーシネマにて

母親が死んで、義理の父から虐められ、9歳で実家を飛び出しホームレスになったタレント・ビエラ。南アフリカのスケートパーク付近で野宿していた。

彼は同じような境遇の仲間たちとスケートボードに明け暮れる毎日だった。読み書きはほとんど出来ない彼は将来に不安を感じていて、周りの福祉ボランティアやスケートボードの技術を見ていた大人たちの助けもあって、その道を極めようと成功を夢見てアメリカを目指すが……。

ホームレスの少年だったタレント・ビエラに密着したドキュメンタリー。

8歳ぐらいのフィルムもあったのでけっこう評判のスケボー少年だったようだ。

アメリカでは一般道路(ストリート)でやるスケボーが主流で、スケートパークで思いっきり力や技術を発揮していたタレントは、思うようにいかず、泣き出すほど辛くホームシックになっていた。

ここでも有名なスケートボード選手などや、支えてくれる人たちに励まされたり、自動車免許を取るためにボランティアの人に文字や読みを嫌々やったりと少しずつ土地に馴染んでいく。

実力も認められ、それと同時に表情にも変化が現れ、少年から青年に成長していく様子を捉えていた。

スピード感溢れるスケボーで怪我しないかと心配しながら観入った。

posted by ミッキー at 00:03| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする