先日、電車の中で偶然にお会いした映友から、イスラム教のラマダン月の1ヶ月の間、日没後にはじめて食べる料理がふるまわれるイスラム教会に連れていってもらった。代々木上原駅から徒歩5分ぐらいにあるイスラム教の礼拝堂のモスクに行った。モスクに入ったのも、料理を食べたのも初体験。
日中断食し、日没後の最初の食事がイフタ―ル。断食月に善行を積むと、点数を稼げて、あの世でいい生活ができるとされているので、断食月には、あちこちでイフタ―ルがふるまわれるといういわれがあるらしい。
薄味で食べやすくて美味しいのでおかわりしたいほどだった。又来年もスカーフ持参で映友さん達と行きたいと思っている
🎬『まぶいぐみ〜ニューカレドニア 引き裂かれた移民史〜』本郷義明監督/110分
20世紀の始め、沖縄からニューカレドニアへ多くの人が参加。劣悪な環境の中、ニッケル鉱山で働いた。その労働の厳しさと劣悪な環境に彼ら中には逃亡、現地女性と結婚、農業や漁業をして暮らした。しかし、太平洋戦争勃発で敵性外国人として逮捕、抑留された。
そして彼らの家族は離散してしまう
ミッキーにとって映画は勉強の宝庫だ。自分は無知だな、と改めて感じることが多い。この沖縄の移民史は移民の歴史を調べていた方に一通の手紙が来たことから、調べていくうちにニューカレドニアに移民した方々の空白の歴史が埋まっていく。
労働条件は厳しく、逃亡しても島国のために島の離れたところで漁業、農業をして居場所を固めていったが、戦争がはじまったらすぐに、大黒柱の父親は連れていかれたまま、二度と会えなかった。財産は没収、敵国人としての迫害などの中で残された妻子がたくさんいた。
父親は捕虜としてとらえられて、戦争が終われば自国日本に強制送還され、ニューカレドニアにはもどれなかったのだ。どうしてお父さんは帰ってこないのかと子ども心に辛い悲しい思い出を語っていた。
最近になってニューカレドニアの家族と、日本に送還された後、日本で家庭を持った家族が会うシーンでは涙なしでは見られなかった。「おじいちゃんは毎日毎日、ニューカレドニアのことを言っていた」と語る日本家族の言葉に、年老いたニューカレドニアの娘が泣きじゃくっていた。
戦争は名もない人の人生を破壊してしまう……感慨深いドキュメンタリーだった。