2018年06月27日

DVD『ぼくたちのムッシュ・ラザール』

DVD『ぼくたちのムッシュ・ラザール』フィリップ・ファラルドー監督/カナダ/2012年・第84回アカデミー賞で外国語映画賞ノミネート作品


モントリオールの小学校で、担任の女性教師が教室で首をつって自殺した。それも授業が終わり、帰るために生徒たちが運動場で集合しているさなかだった。ある子どもは現場をみてしまい、学校全体が動揺を隠せずにいた。

数日後、先生が足りなくなって困っているところに、校長室に突然訪ねてきたアルジェリア出身の中年男性バシール・ラザールを自己申告だけで、教員として採用することになった。

ラザールの指導方法は一風変わっていたが、生徒に真剣に向き合う姿勢に、生徒も周りの先生も少しずつ親しくなっていく。だが、ラザールには誰にもいえない秘密と深い傷を抱えていた。


新しい担任と生徒たちの交流を描いたほのぼの系作品かと思っていたが、最初のシーンからぞわぞわっと鳥肌がたった。教師ともあろうものが、なにも教室で、生徒のいる時間に、首をつらなくてもと嫌な気分になった。

これを見た子ども2人(シモンとアリス)がこの作品の鍵となるわけだが、なんとも言いようのない気持ちにさせられた。この気持ちを最後まで引き摺ってしまうのだが、ここまで書いて「オススメ作品」と言い切ってしまう私もなんだけど、観ていただきたい作品。

学校がてんやわんやの時にふらぁ〜っ(なんだかそう見えた)と「新聞の記事を読んで、僕ができることなら」と現れたのがラザール先生。「こんなタイプの先生いる、きっと、人生の辛苦を経験済みで親身になってくれそう・・・」などと思ったのは校長先生ばかりでなく、ミッキーもそう思った。

だが、このラザール先生の自己申告だけで、意外に簡単に教師になれてしまう。

日本だって教師はともかくも、何年もニセ医者が診療していたっていうのがたまにあるから他の国を笑えない。

このアルジェリア難民で異文化のラザールの抱える事情と、若い女教師自殺の原因が分かってくるにしたがって、私の苛立ちも半分氷解した。

※男の子シモン(エミリアン・ネロン)と女の子アリス(ソフィー・ネリッセ)はケベックのアカデミー賞といわれているジェトラ賞で助演男優・助演女優賞をうけている。

posted by ミッキー at 20:30| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月26日

アメリカと戦った外交官がいた! 6月30日公開『返還交渉人 いつか、沖縄を取り戻す』

やっぱり疲れは3日遅れで来た。友人は3日なら早い方だよと言ってくれたが、体が重い。

喫茶店☕️〜マッサージ〜家で寝転ぶ〜昼御飯は🍌バナナとヨーグルト〜また寝転ぶ〜上前津の古本屋で浅田次郎の「歩兵の本領」100円〜帰って寝転ぶ〜近くの風呂屋〜帰りにラーメン屋さんで冷やし中華〜寝転ぶ〜……

まだ観てない『ALONE/アローン』のアーミー・ハマーに会いたいが、体調が悪い時にみる作品じゃないような気がするから当分はお預けだ。

明日は『オーケストラ・クラス』『最後のランナー』の試写があるので大人しくしている。じゃないと明後日の熱海国際映画祭の全作品通し券が無駄になっては一大事だ。



🎬『返還交渉人いつか、沖縄を取り戻す』柳川強監督/6月30日よりポレポレ東中野他にて全国順次ロードショー公開 (7月21日より名古屋・名演小劇場)

1960年代、沖縄の返還交渉が始まった。その交渉の中心にいた外交官・千葉一夫(井浦新)は、アメリカの統治下にあった沖縄から核兵器を撤去させて、ベトナム戦争の拠点としないようにとアメリカと外交交渉を重ねるが……。


真っ直ぐで真摯な作品。それに大変勉強になった。

戦後すぐに沖縄民間人を護る名目で収容所にあつめられたが、いない間に家や田畑は地ならしされて基地になり一歩も入ることが出来なかった。また、基地には沖縄の貴重な水源も含まれていて、コーラより高い水をアメリカから買っていた。

千葉が沖縄の人々のおかれた立場を知って、改善しようと上司に掛け合うがまともに相手にされない。でも怯まない千葉は妻にだけは弱音をはく。そんな人間的な描写もあって固いばかりの話になっていない。

沖縄の歴史を知る上での貴重な資料としても是非ご覧いただきたい。
posted by ミッキー at 21:21| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月25日

『マッド・ダディ』ミッドランドスクエアシネマにて

🎬『マッド・ダディ』ブライアン・テイラー監督・脚本/アメリカ

ブレント(ニコラス・ケイジ)にとって、その日はいつもと変わらない朝だった。若い頃に思い描いていた生活とはレベルダウンしているが2人の子供にも恵まれ「これでいいのだ」と自分に言い聞かせるように暮らしていた。

いつものように会社へ行き仕事をしていたら、テレビで「親が実の子を殺害する」という事件が各地で起こっているとひっきりなしに報じられていた。

国中のあちらこちらでパニック状態になっているので、心配になったブレントは帰宅するが、2人の子の顔を見た途端、彼の中で「この子たちを殺さなければ❗️」と、正体不明の殺意が湧き上がってきて……。



ハイテンションのニコラス・ケイジ。これでもかとばかりに娘、息子を、奥様(セルマ・ブレア)と力を合わせて殺しにかかるのだ。まあ、ご夫婦は倦怠期だったから関係を「改善」するように一致協力は盛り上がって、凄まじいバトルになってしまう。


姉弟も「お父さん、お母さんは私たちを愛してくれているはずだから、絶対殺さない!!」という甘えた考えも吹っ飛んでしまい、策を練って、ここでも姉弟一致協力だ。

そんな親が子を殺す原因は、テレビの終了画面のザーザーというものに隠されていると思うが原因は確かではない。

妊婦が痛い思いをして産んだが慈しむように胸に抱くが、胸より口元に持って行き……ガブリ❗️、ブレントの両親が不意に訪ねてきて嫁共々襲われる……、ブレント家のメイドさん(サンドラ・オーさんだと思ったが)が自分の娘を切り刻んでゴミ箱へ……と書いているうちに、もう一度観たくなったミッキー❗️
posted by ミッキー at 22:14| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする