2018年05月02日

イタリア映画祭2018(4)『チャンブラにて』

今日はイタリア映画祭の前に新宿K's cinema(ケイズシネマ)でエドワード・ギラン監督オーストラリア映画『さすらいのレコード・コレクター 10セントの宝物』という52分のドキュメンタリーを観た。

主人公のショー・バザードさんは世界最強のレコードコレクターで25000枚の78回転のSPレコードを収集している。そんな中でどうして絶版廃盤の時代にそれを見つけたかをまるで少年が語るように話しかけてくる。

暇を見つけては気の向くまま。古いレコードを求めて探しに行く。長年の経験から、狙いは田舎の人里離れた一軒家と言っていた。そんなレアな掘り出し物を聴きながら体を揺すりリズミをとる様子を観ていて、ミッキーも幸せ気分にしてもらった。

会場は50人ほどで7割は男性お一人だった。レコードコレクター、それも今から80年から90年前のものというレコード。ご本人はとても愛嬌があって、話せば止まらない万年青年のお爺さまだった。


🎬『チャンブラにて』イタリア、アメリカ、フランス、スウェーデン120分日本初上映

イタリア・カラブリア州ジョイア・タウロ。チャンブラと呼ばれるロマの大家族で暮らす14歳の少年ピオ(ピオ・アマート)は一家の大黒柱の父と兄が逮捕された。

その日の糧を自分の力で稼ごうとピオはブルキナファソ出身の黒人青年・アイヴァ(クドゥ・セイオン)を頼りにして悪事を働き、父と兄のいない生活を支えていた。

しばらくして祖父が亡くなり、そのために父たちは釈放されたが、ピオの活躍など無視されるばかりか、アイヴァの所有する倉庫から盗みをする話が持ち上がる。


若きジョナス・カルピニャーノ監督はアフリカ系アメリカ人の母親とイタリア人の父親を持つニューヨーク出身。前作は2年前にこの映画祭で上映された『地中海』。その主演は、土地の若者を演じたブルキナファソ出身の黒人青年・アイヴァで、この新作ではピオの兄貴分をやっている。

悪いことはしてはダメだよ……なんて誰も言わない。ピオの母親も心配そうだがお金をもらうと嬉しそうに抱きしめていた。盗んだり盗まれたりの社会だが一族内の盗みはご法度。

ピオはまだ少年だしかわいい顔をしているので、アフリカからの移民や地元のイタリア人とも交流がある。それが悪く作用して思わぬ方向に話がいく。

☆ピオは携帯で話すことは出来てもメールが来たら読めない少年。一族のロマの子どもはヨチヨチ歩きの赤ん坊ですらタバコを吸っていた。
posted by ミッキー at 12:40| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする