2018年05月22日

男40歳「人生崖っぷち」に立つ 5月26日公開『ガチ星』

🎬『ガチ星』江口カン監督/106分/5月26日より新宿K's cinema他にて全国順次ロードショー公開

39歳の濱島浩司(安部賢一)はプロ野球選手として活躍していたが、8年まえに戦力外通告を受けた。その後、生活は荒れ、それが原因で彼は妻や愛する一人息子と別れた。

濱島は故郷の北九州で親友の居酒屋を手伝うことにしたが、パチンコや酒に溺れてしまい、さらに親友の妻と浮気するという生活の中、濱島はいつも行くラーメン屋で、40歳以上でも競輪選手になれると小耳に挟んだ。

そんな時、かわいい息子から携帯にかかって来た。不意に競輪の選手になる学校に行くんだ……と口をついて出てしまった。息子は「お父さん、すごいよ、頑張ってね」と言われては後には引けなかった。


観ていて身体が熱くなった。

主役の阿部さんは大分県出身の方で、高校までは野球をやっていて卒業後は競輪選手になろうとするが限界を感じて断念。その後、役者の道を目指していた。その中でこの脚本に出会い「濱島を演じるのは俺しかいない」とオーディションを受けて主演を勝ち取った。

まさに阿部賢一=濱島浩司だ。この映画のための半生だったといえる。

競輪学校の訓練はミッキーが想像する以上に過酷なもので、教官からの嫌み、若い訓練生グループからのイジメなども凄まじいものだった。

そんな中で脇目もふらず己と闘う久松孝明(福山翔大)と、「お父さん、野球教えて」などと言って慕ってくる息子の存在が、彼を大きく変えていく……その道のりを圧倒的なリアリティで描かれている。

☆特筆することが二つある。一つはチラシのデザインや色目が良かった。それともう一つ、あまり出番はないがモロ師岡さんの立ち位置が観ている者のりきみを和らげてくれた。

☆シネマジャーナル(白)さんの監督インタビューも是非ご覧ください。
http://www.cinemajournal.net/special/2018/gachiboshi/index.html
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2018年05月21日

高学歴中年男たちの逆襲 5月26日公開『いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち』

是枝監督、おめでとうございます。

朝から嬉しいニュースが飛び込んで来た。是枝監督の『万引き家族』がカンヌ映画祭最高賞のパルムドールを受賞したニュース。今村昌平監督の『うなぎ』以来21年ぶり。

年金満額ばぁさんとばぁさんの家に集まった疑似家族の物語で来月公開。是枝監督作品は『幻の光』から観尽くしているが、『誰も知らない』『空気人間』『奇跡』が特に印象深い。『万引き家族』は近々にアップしたい。


🎬『いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち』シドニー・シビリア監督/イタリア/119分/5月26日よりBunkamura ル・シネマ他にて全国ロードショー公開

これは去年のイタリア映画祭で日本初上映となった作品。これは3部作になっていて、最初の映画は『いつだってやめられる 7人の危ない教授たち』


『いつだってやめられる 7人の危ない教授たち』

40歳になる神経生物学者のピエトロ・ジンニ(エドアルド・レオ)は、画期的な薬剤の開発をするが、誰にも理解されず研究費も打ち切られてしまう。追いうちをかけるように大学のポストも無くなる。同居の恋人ジュリア(ヴァレリア・ソラリーノ)には失職したことは言えなかった。

だが、彼のように才能があるが不運な研究仲間がいて、その仲間たちと違法薬物に指定されていない新ドラッグを開発する。それは特上のドラッグで瞬く間に大金が入るが…。 というお話でドタバタ喜劇。


そして今月公開のが2番目。

『いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち』

『いつだってやめられる 7人の危ない教授たち』の合法のドラッグで、ひとり罪をかぶり刑務所生活を送る神経生物学者のピエトロ(エドアルド・レオ)は、恋人ジュリアが妊娠中で面会のたびに育児権を放棄してほしいと迫られていた。

そんな時に女警部パオラ(グルタ・スカラーノ)から、街中に蔓延する合法ドラッグを根絶するために協力してほしいと頼まれる。そこに、ドラッグをやめられず交通事故を起こして逮捕されたアルベルト(ステファノ・フレージ)も加わり、その話に飛び付く。

条件は「30以上の合法ドラッグを見つけて分析してほしい。そのかわり無罪放免」ということだった。自分たち2人ではできないから仲間を集めにいきたいと昔の仲間のいる外国にまで行ってグループを結成するが……。

前作に続いて素人ギャングたちがまたもや登場。だが、今度は悪事とは違う。合法ドラッグを見つけて分析して、その薬品を警察が「非合法」にして合法ドラッグを作れなくしようと躍起になっていて、彼らの力を借りに来たのだ。

前作から比べるとスケールが大きくなっていて、これだけでも楽しめる作品になっている。特に列車シーンはCGなし、スタントマンなしで撮影が行われたと聞いたが、ハラハラドキドキさせてもらった。


☆ミッキーは今年のイタリア映画祭で3番目の最終章を観ているが、監督さんはこの2と最終章をいっぺんに作った。この2つの話がうまく交差しているので、今月公開のはよーく観ておいていただきたい。来年あたりにきっと最終章が公開されて楽しませてくれるはずだ。1作品ごとに面白さが倍増してくる。

今年の映画祭で監督が来日したが、超満員だった。司会者や観客から「4作品目を是非」というオファーに、ニコニコ顏ではあったが絶対に首を立てに振らなかった。
posted by ミッキー at 12:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月20日

日本への愛を込めて 5月25日公開『犬ヶ島』

🎬『犬ヶ島』ウェス・アンダーソン監督/アメリカ、ドイツ/101分/5月25日よりTOHOシネマズ シャンテ他にて全国ロードショー公開

舞台は近未来の日本。犬インフルエンザが蔓延するメガ崎市では、人間への感染を恐れた小林市長(声:野村訓市)が、すべての犬を離れ小島「犬ヶ島」に追いやってしまう。

そこに小林市長の養子である12歳の少年・アタリ(声:ランキン・こうゆう)がたった一人、小型飛行機でその島にやって来た。それは愛犬スポッツ(声:リーヴ・シュレイバー)を探すためだった。

スポッツを探し始めたアタリに、いろんなことを教えてくれる心優しい5匹の犬たち、チーフ(声:ブライアン・クランストン)、レックス(声:エドワード・ノートン)、キング(声:ボブ・バラバン)、ボス(声:ビル・マーレイ)、デューク(声:ジェフ・ゴールドブラム)たちが新しい相棒となって助けてくれた。

そのうちにメガ崎の未来を左右する陰謀に気づいていくが……。


映画内容は書かない。一言いうなら「これを観ずして今年のベストテンは語れない! 」

試写で2回みたが、公開されてからもう一度大画面で観たい。観客の様子も知りたいこともあるが何より内容が深いことだ。

六本木ヒルズのTOHOシネマズで公開記念セットが展示されている。期間は5月19日(土)〜27日(日)。ミッキーは28日上京だから見られないのがとても残念💦

声の出演が豪華過ぎるし、日本風味バッチリだし、何より内容が超ユニーク!

稀代の天才監督と呼ばれているウェス・アンダーソン監督さんの頭の中が、どうなっているのか覗いてみたくなった。

他の声の出演者は
ハーヴェイ・カイテル、ティルダ・スィントン、F・マーレイ・エイブラハム、フランシス・マクドーマンド、スカーレット・ヨハンソン、グレタ・ガーウィグ、ブライアン・クランストン、リーブ・シュライバー、ヨーコ・オノ、野田洋次郎、夏木マリ、村上虹郎、渡辺謙

あなたもきっとおかわりしたくなる ‼️

posted by ミッキー at 11:55| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする