2018年03月22日

見知らぬ乗客を探せ 3月30日公開『トレイン・ミッション』

🎬『トレイン・ミッション』ジャウム・コレット=セラ監督/アメリカ、イギリス/105分/3月30日よりTOHOシネマズ日比谷他にて全国ロードショー公開

ニューヨークの保険会社に10年間勤めてきた男・マイケル(リーアム・ニーソン)は60歳でリストラの憂き目にあった。住宅ローンと息子の学費とお金がいることばっかりなのに先行きの不安を抱えて、グランドセントラル駅からいつもの通勤電車で帰路についていた。

ところが、彼の席の前にいた見知らぬ女性(ヴェラ・ファーミガ)から「乗客の中から、重要な荷物を持った人物を捜して欲しい、探してくれたら10万ドル、お礼するわ」と告げられる。

日頃、危ない話には乗らないマイケルだったが、元警官だったことや先行き不安な時の10万ドルに目がくらみ引き受けてしまう。


定年間近で保険会社をリストラされた男が、始発駅(グランドセントラル駅)から終着駅(コールド・スプリング駅)まで105分間の通勤電車の中で、危険な罠に巻き込まれるサスペンス・アクション。

ミッキーは映画のスクリーンに列車が出てきたり、アパート群が出てきたりするとポイントが上がる。列車にはいっぱいの喜怒哀楽を乗せていて、その一人ひとりが映画になると思うし、アパート群の一軒一軒のつつましい明かりを見るときっといろんな人生が詰まっているんだなぁとしみじみしてくる。

この映画は列車内部のことだが、10年間いつも乗っていたのでほとんど顔見知りばかり。だから見慣れないお顔の人が全部怪しくなるわけだ。

いくら元・警官でも特定するのは無理だとマイケルはあきらめかけた時、妻と息子が人質に取られたことを知る。

まあ、ここからが面白い。60歳でこのアクションや工夫は「元・警官」だから現実的にギリギリ許せる動きだ。

2月に公開された『ザ・シークレットマン』ではウォーターゲート事件の内部告発者マーク・フェルトFBI副長官を演じたリーアム・ニーソン、思慮深い役柄から一転して今作では体を張ってやっている。

☆いただいた資料には駅、列車、車窓からの眺めなど工夫とご苦労も書かれていた。是非、映画パンフレットもお買い上げいただきたい。
posted by ミッキー at 10:35| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月21日

元バレリーナ、「闇」に踊る 3月30日公開『レッド・スパロー』

昨日今池のシネマテークに行って『名前のない女たち うそつき女』を観てきた。本命は『デイヴィッドとギリアン響きあうふたり』だったが時間があったのでみた。

社会の底辺で生きる「女」対決として、先日シネマスコーレでみた『愛の病』と比べてみたいと思ったのもある。現実で起きたことと原作ものの違いがあるが、ミッキーの好みとしては『愛の病』、主演女優はこちらの城アンティアさんが肉感的でいい。だがセックスシーンは断然『愛の病』。

🎬『レッド・スパロー』フランシス・ローレンス監督/アメリカ/140分/3月30日よりTOHOシネマズ日比谷他にて全国ロードショー公開

ボリショイバレー団の舞台で踊っている最中の事故によって、バレリーナの道を断念したドミニカ(ジェニファー・ローレンス)だが、バレー団から与えられていた豪華な住まいや病弱な母親が施設から追い出される憂き目にあう。既に母親の世話をつきっきりでしていた介護士は来ていない。

そんな時、ロシアのスパイ組織で活動している亡き父の兄・イヴァン(マティアス・スーナルツ)は、住まいや母親の治療を条件に、ドミニカにスパイ養成学校に入ることを提案してきた。

見応えあり!! 事故で足を痛めるまでのバレーシーンに釘付け!! ミッキーはほぼ半分以上はご本人と確信した。両腕を上げた姿の時、バレリーナではつくはずのないたるみ部分があったからだ。でもよくぞここまで訓練した!! と感動した。

後から資料を読んで、この時の相手男性ダンサーがセルゲイ・ポルーニンさん‼️ ええ、ウソ〜と叫んでしまった。いやいや、もう一度劇場で観たい。他にもこの人見たことある……と、一瞬だけの方もいて、これはDVDで見るしかない。

美しいのはもちろんだが体も均整が取れていて、動きも素早い。元バレリーナだから、男を女の魅力で陥落させる条件はバッチリなドミニカ。母親は「イヴァンには気をつけるように、少女時代からお前狙っていたからね」という心配を物ともせずにスパイ活動に突き進んで行く様子は、140分ずっと見惚れっぱなしだ。

☆スパイ学校の校長? のシャーロット・ランプリングが怖いし、わけもなく生徒を真っ裸にする時の目が座っていて不気味。それに引き換えドミニカのターゲットであるCIAのスパイのナサニエル(ジョエル・エドガートン)はスパイのスパイスがちょっと足りない。

☆全編英語だったがなぜかロシア語風に聞こえたから気にならなかった。不思議だ。
posted by ミッキー at 07:56| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月20日

『時間回廊の殺人』『愛の病』名古屋シネマスコーレにて

大阪アジアンの受賞作品で観ているのは1作品のみ。ガックリ……。あれこれ迷ったり、中国の映画祭とドッキングしていたりで見逃したのも多々あった。こればかりは時の運、チョイス運任せだ。

🎬『時間回廊の殺人』イム・デウン監督/韓国/100分

1992年11月11日、ウィルン洞34番地にある一軒家で殺人事件が起き、その家の主婦ミヒ(キム・ユンジン)が夫と息子の殺害容疑で逮捕される。息子の死体は見つからず、彼女は無実と訴えるが懲役30年という刑が下る。

それから25年、喉頭がんを患っている彼女は仮釈放され、未だに行方不明の息子を捜す手掛かりを得ようと事件現場である家に住む。そこは老巧化してまともに住める状態ではなかったが、ミヒは「あの事件」と同じ気配を感じていた。

彼女をケアする神父・チェ(オク・テジュン)は彼女を訪ねるが心を閉ざして何も語らなかった。

2013年のベネズエラのアレハンドロ・イダルゴ監督『マザーハウス 恐怖の使者』を韓国がリメイクしたハウスミステリー。

キム・ユンジンさん目当てで観に行った。時間軸がちょっと特殊でそれを理解するまで頭が混乱した。曰く因縁のある家で25年ごとに繰り返される「忽然」と消える事件が3代続いて、時間軸がねじれて? いるようにも感じた。

画面が異様に暗かったのでストーリーもユンジンさんの必死さも半分くらいしか堪能できなかった。元の『マザーハウス 恐怖の使者』のDVDで再度ハウスミステリー楽しみたい。

🎬『愛の病』吉田浩太監督/96分

ヒモ同然の夫と別れて実家に子連れで出戻ったエミコ(瀬戸さおり)は、兄夫婦から疎んじられるが、生活費を入れる条件で同居させてもらう。エミコの両親は初孫可愛さで面倒を見てくれるので居心地は悪くない。

働き口は「可愛いし、声もいいから」とおだてられて、出会い系サイトのサクラをして生活費を稼ぐようなった。瞬く間に売れっ子になったエミコは、自動車修理工のウブな青年・真之助(岡山天音)が自分の言うことならなんでも聞くと確信して、なんだかんだとウソを言ってお金を巻き上げはじめて……。

映画より現実が「映画」的なこの作品。監督さんは『スキマスキ』の吉田浩太。少し前に観た『全員死刑』(2004年に福岡県大牟田市で、ある一家を殺害して死刑判決を下された親子4名)もこの『愛の病』(2002年に起きた和歌山出会い系サイト強盗殺傷事件)も実際に起きた事件を基にしている。

映画だからちょっと大げさになってるのかとネットでいろいろ調べたが、現実はもっとひどかったようだ。愛の病というより「バカの病」といいたいほどだ。

瀬戸さおりさんの無防備な色気。監督さん得意のセックスシーン(秀逸 ! )。実家母親に藤田朋子さん、エミコが好きになる男の姉に山田真歩さんとちょっと出てくるだけだが印象に残る俳優さんの「配置」がいい。

posted by ミッキー at 02:34| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする