2018年02月05日

感想をいただきました 『スリープレス・ナイト』by ねんねこ

ラスベガスの刑事ヴィンセント(ジェイミー・フォックス)とその相棒は、輸送中の大量ドラッグ強奪にまんまと成功する。しかしそれは、カジノ王ルビーノ(ダーモット・マローニー)が麻薬組織の残忍なボス=ノヴァク(スクート・マクネイリー)と取引するためのものであったため、自らもヤバい立場となったルビーノはヴィンセントの息子を誘拐し、ブツとの交換を要求。愛する我が子を取り戻すため敵地のカジノに乗り込むヴィンセントだが、かねてより彼を汚職警官としてマークしていた内部調査官のデニソン(デヴィッド・ハーバー)とブライアント(ミシェル・モナハン)も、その後を追ってきていた…

フレデリック・ジャルダン監督による2011年のフランス・ルクセンブルク・ベルギー合作にして、同じ『スリープレス・ナイト』という邦題で日本公開もされたクライム・アクション・サスペンスを『ピエロがお前を嘲笑う』のバラン・ボー・オダー監督でリメイクしたハリウッド作品です。

オダー監督の前作『ピエロが〜』が公開された時、「100%見破れない!」「疑いまくってたのに、それでもラストが読めなかった!」などの評判を耳にし、もう今や滅多にない ゙見事に騙される快感″を味わいたくて、ねんねこも胸躍らせながら観に行きました。「期待ハズレに終わった」という映画ではありませんでした。ただ、いわゆる ゙どんでん返しによる意外な結末″というのが ゙どちらでも成立するもの″だったので、(ちょっとややこしい表現でスミマセン→)あくまでも ゙物語の中で相手を騙すための仕掛け″と見れば「ナルホド!」と思える一方、もし ゙観客を騙そう″という意図だったのなら大変にアンフェアだとも言える、自分の中でも評価の分かれる作品だったのです。なので、本作『スリープレス・ナイト』にも若干の不安が…。

心配御無用!リメイク映画がオリジナルを超えることはほぼ皆無と思っていますが、これは実に上手いこと脚色していますね。オリジナルと今作、どちらが優れているか?の評価は難しいです。というのも、アプローチの仕方というかポイントが異なるんですね。
オリジナル版は父と子の絆といったようなテーマが強く意識されていて、その上でのハラハラドキドキなサスペンスとリメイク版以上の激しいアクションシーンで魅了します。対して今作、基本的なストーリー展開は同じながら、ミステリー…的?要素も加味されていて、より楽しめる工夫が見られます。さらに最も大きな違いは、幾人かの登場人物の活かし方の上手さですが、中でもミシェル・モナハン演ずる内部調査官の存在が際立ちます。もちろんオリジナルにもこの役割の女性調査官は出てきますが、こちらの調査官がまだ新米っぽいお嬢さんみたいな ゙助演者のひとり″にすぎなかったのに対し、ミシェル・モナハン調査官は、ジェイミー・フォックスと堂々渡り合う ゙もう一方の主人公″といえる立ち位置でカッコイイんですね!

優劣のつけがたいオリジナル版と今リメイク版、これはもうどっちが好みか?でしかないと思います。が、しかし!最後に重要なアドバイスを。
「現在公開中のリメイク版を先に観てください。断じてオリジナル版を先に観てはいけません!」もう観ちゃってた人はしょうがないけど。
詳しい理由は敢えて言いませんが、その順番で観れば、間違いなく両方楽しめるのです!
今回の新作を拝見した後でこれがリメイクなのだと知り、それからDVDでオリジナル版を観た…というねんねこは、とてもラッキーでしたよ。

posted by ミッキー at 04:07| Comment(0) | 感想をいただきました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする