2016年10月31日

東京国際映画祭 (6)『ラブリー・マン』『タクシードライバー日誌』

一昨日と昨日は六本木近辺ではハロウィンの変装した家族連れや小さい子どものはしゃぐ姿にうんざり。いつからこんな行事が定着したんだろう。アベック(あ、古い)で顔に変な色を塗りつけたり、スーパーマンのマントをひるがえして奇声をあげて走り回る小さい子をを見ると、足を出して転ばしてやろうかと思ってしまうミッキー。

各国の映画を観ていても、日本ぐらい幸せな国はない ! と言い切れるぐらいなのに、こんな浮かれ調子を見るとムカムカする……連日4本、5本だから、疲れているからこんなに腹がたつのかなぁ。ちょっと反省ふらふら

カチンコ『ラブリー・マン』テディ・ソエリアットマジャ監督/インドネシア/76分

田舎のイスラム家庭育ちの少女が、生き別れた父親を探しに一人ジャカルタへやってきたが、ついに見つけた父親は、女装して街角に立つ男娼だった・・・。

いかつい肩にこんなに女性を感じたのははじめてだ。もちろん男性だが、あらわになった肩がとっても美しいのだ。たいした俳優さんだ。イスラム教徒の娘さんも美しい。

髪の毛を隠すベールを取ると「案外ふけた顔だなぁ」とおもったが、やっぱりこの女優さんは監督さんの奥様だった。それにしても美人!

ジャカルタの夜は「とっても汚いけど、その猥雑さが反対にとっても美しい」・・・矛盾する言い方だが、父親の肩と同じように「男の肩だけど女を感じる」矛盾と通じると思った。

主演2人の繊細な演技が光る佳品だった。

カチンコ『タクシードライバー日誌』テディ・スルヤットマジャ監督/インドネシア/95分

アフマド(レザ・ラハディアン)は職を求めてジャカルタにやって来たが、今は夜間のタクシー運転手をしている若者。昼間はイスラム教の寄り合いに行き説教を聞くが、ほとんどはポルノを見ながら自分を慰める孤独な生活だった。

ある日、同じアパートの隣部屋の女性が売春婦でキナルという呼び名と知る。

この作品、始めの印象が非常に悪かった。何回も繰り返す自慰行為でうんざり・・・。だがセックスしか頭にない若い男が、売春婦の女に惚れるところから単調な毎日に変化が出てくる。

ここからは「ゴミだらけの街の青春映画」になっていくかと期待?したが、それも少しの間。

女もストーカーぎみの彼を毛嫌いせず受け入れてくれた。彼は彼女とより確実な幸せを求めるところから狂ってくる。そして、おかしなお面をつけたところから凶暴にもなる。

映画は、そのお面を付けたところから俄然面白くなった。

☆ジャカルタの夜にたむろするタクシードライバーと売春婦。田舎から出てきてこれしか仕事がないのは現実だろう・・・生きつく先が分かっているだけに辛い設定だった。
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2016年10月30日

東京国際映画祭 (5)『浮き草たち』

カチンコ『浮き草たち』アダム・レオン監督/アメリカ/82分/コンペティション部門

ダニー(カラム・ターナー)は若いがシェフとして自信を持って働いている。家族は母親と兄の3人暮らし。兄は悪者の手先になってダークな仕事をしている。

そんなある日、兄は悪事に巻き込まれて刑務所泊まりになり、弟に電話で「鞄を持ってある場所に行ってくれ、そして別の鞄と交換してくれ。頼む!運転手も頼んであるから二人で行ってくれ」と頼まれた。

嫌々引き受けたが、迎えの車にはぴかぴか(新しい)美しい若い女の子が来ていて…。

この設定なら絶対、麻薬絡みのアクションか暴力ありのサスペンスかと思いきや、何と若い二人が出会い、恋愛に至るラブストーリーだった。

会場には監督さんと美しい女優さんが登場。映画内では不良少女だが目の前には超ステキな美人さん。お名前がグレース・ヴァン・パタンさん。近々VOGUEの表紙に登場なさるとか、モデルさんかな?

プレスだけが入ることができるティールームで再度チラ見させてもらったがスポットライトがあたっていなくても美しいお姿だった。

ヒロインだけ来日でほめまくったが、弟役のカルム・ターナーさんもミッキーの好み。

映画全体を通して音楽の選曲がよく、カメラも二人が見えているアングルが中心で大画面のニューヨークはないが、これはこれで良かったと思う。

☆カラム・ターナーさんは来年2月公開の『グリーンルーム』に出演するイギリス出身の26歳の青年。
posted by ミッキー at 16:50| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月29日

東京国際映画祭 (4)『テラスにて』『ハローグッバイ』

🎬『テラスにて』山内ケンジ監督/95分/日本映画スプラッシュ部門

とある閑静な住宅街にある豪邸のホームパーティーが舞台。そろそろお開きの時間が迫っていた

この屋敷の主である大会社の専務に、仕事でつながりがあるデザイナーの斉藤は若い妻と共に参加していたが、若妻の「美しい二の腕」をほめて話題にしていた男たちに、やんわり皮肉る専務の奥様。帰ろうとしていたデザイナー夫婦は帰りづらくなって…。

山内ケンジ監督の『ミツコ感覚』『友だちのパパが好き』は好みの作品。

この新作に出てくる人は、浮気なお屋敷の主、若さへの執着が強く欲求不満の奥様、そしてデザイナー夫婦、大病を患い体重ががた減りして人相まで変わってしまった男、田舎臭い若者、当家の息子の7人。

いい大人がこんなへんてこりんな会話で、どうやってストーリーを作っていくのだろうと😰心配になる。

「テラスにて」という題名で確かに広いテラスに豪華なソファーやテーブル、床にはペルシャ絨毯。だけど屋根なしのテラス。

人生晴ればかりじゃないのにテラスが屋根なしとは…雨降りにはどうなっちゃうの?と心配。お金持ちだからいいのかな。雨降ったらどうするんだろう。

さて登場人物全員がいっちゃあなんだけど裏に隠し持つ「本性」ありで、最後は「唖然」とさせる。終わりに近づくに従って「何でもあり」になってくる。その本性がばれていく過程に、さすが山内監督!と唸らせる作品だった。

🎬『ハローグッパイ』菊地健雄監督/80分/日本映画スプラッシュ部門

はづき(萩原みのり)は女子高生。真面目一方でクラス委員長を任されているが友だちはいなくて、いつも教室では本を読んだり勉強をしたりしている。

そんなはづきを見て嫌な用事を押し付ける葵(久保田紗友)はクラスの人気グループの子。

そんな二人が偶然、ボケて徘徊している悦子おばぁちゃんに遭遇して…。

正反対の性格の女子高生がボケた老人を介して心を一つにしていくストーリーだが、事はそう簡単ではない。イケイケの今時の女子高生と思っていた葵が案外優しい面があったり、お金持ちで真面目一方のはづきが万引き常習者だったりと、驚きがいっぱい詰まっていた。

もたいまさこさんのボケもいい時と悪い時の差があって二人は振り回されてしまう。二人の若手女優さんとベテランのもたいさんの組み合わせがとってもよかった。



posted by ミッキー at 18:48| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする