一位から3位まであり、その後は順位なし
1位『かたつむりのメモワール』アダム・エリオット監督、製作、脚本/オーストラリア/94分/作品賞
1970年代のオーストラリア。グレース(声:サラ・スヌーク)は双子の弟ギルバート(声:コディ・スミット=マクフィー)と父親の3人で慎ましくも幸せに暮らしていた。
母親は出産時に亡くなっていて、病気がちのグレースは学校でいじめられたが、いつもギルバートが守ってくれて、愛情深く父も常に側にいてくれた。
しかし、父も突然亡くなってグレースとギルバートは別々の里親のもとで暮らすことになった。
ギルバートとは手紙で励まし合うものの、寂しさのあまりカタツムリを集めることだけが心の拠り所となっていくグレース。
そんな彼女は、ピンキー(声:ジャッキー・ウィーバー)という陽気で変なことばかり言うお婆さんと出会う。
魅入ってしまった。『メアリー&マックス』の時もそうだったがクレイアニメの細やかな動きと独特な表情が、何年もたった今でも思い出す名作アニメだ。ストーリー展開も見事。最後もいい感じだ。
音楽も美しい声だけで(スキャット?)表現されていた。
オーストラリアのベジマイト(大嫌い!)や日本の金継ぎも出てきて嬉しかった。
2位『ひゃくえむ。』岩井澤健治監督/106分/松坂桃李に男声声優賞
生まれつき足が速く、友人も居場所も当たり前のように手に入れてきたトガシ(声: 松坂桃李)と、つらい現実を忘れるためがむしゃらに走り続けていた転校生の小宮(声: 将太)。
トガシは小宮に速く走る方法を教え、放課後に2人で練習を重ねていく。
打ち込めるものを見つけた小宮はどんどん上達していくが、突然家の事情で挨拶もなく転校していく。
数年後、天才ランナーとして名を馳せたトガシは、勝ち続けなければならない恐怖におびえていた。そんな彼の前に、トップランナーのひとりとなった小宮が現れる。
アニメ『音楽』の監督さん。
ミッキーは歩くのは好きだが走るのは大の苦手。100メートルを10秒で走るなど思うだけでも苦しくなる。でもこれをみたら誰でもが、走りたくなったり、何かに挑戦したくなったりするエネルギーに溢れていた。
3位『JUNK WORLD』堀貴秀監督、その他全部お一人で/105分/監督賞
昔々、人類は地上の生息域減少により地下開発を進め、その労働力として人工生命体マリガンを創造した。
しかしマリガンは自らのクローンを増やして人類に反乱。第3次停戦協定から230年後の世界では、人類は地上に留まり、地球規模に広がった地下世界をマリガンが支配していた。
そんな中、地下世界に異変が起こり、人間とマリガンによる調査チームが派遣される。女性隊長トリス率いる人間チームと、クローンのオリジナルであるダンテ率いるマリガンチームは、ともに地下都市カープバールを目指す途中で、マリガンのカルト教団「ギュラ教」に襲撃される。
彼らの標的は、希少種とされる人間の女性トリスだった。調査チームは激しい攻防のなかで次元の歪みを発見し、トリスの護衛を務めるロボットのロビンは彼女を守るため、次元を超えた作戦に乗りだすが……。
アニメ界でこれだけの個性のある監督さんはいない。手作り感満載❗️と言っても稚拙とは大違い。考え抜いて展開で時々クスッと笑えるセリフに魅了された。
独特な(舌っ足らずのような)言葉を発する声優さんもはまっていて、心地よささえ感じた。
最後に製作現場も映されていたので儲かったような気分になった。
🎬『映画「ペリリュー 楽園のゲルニカ』久慈悟郎監督/106分
太平洋戦争末期の昭和19年、21歳の日本兵・田丸均(声: 板垣李光人)は、南国の美しい島・ペリリュー島にいた。
漫画家志望の田丸はその才能を買われ、亡くなった仲間の最期の雄姿を遺族に向けて書き記す「功績係」という任務に就いていた。
やがて米軍の猛攻が始まり、日本軍は追い詰められていく。いつ死ぬかわからない恐怖、飢えや渇き、伝染病にも襲われ、極限状態に追い込まれていく中で、田丸は正しいことが何なのかも分からないまま、仲間の死を嘘を交えて美談に仕立て上げていく。
そんな田丸の支えとなったのは、同期でありながら頼れる上等兵・吉敷佳助(声: 中村倫也)の存在だった。
2人は互いに励まし合い、苦悩を分かち合いながら絆を深めていく。
アニメだから描ける状況や場面が圧倒的なリアリティで迫ってきた。
太平洋戦争末期に激戦が繰り広げられたペリリュー島を舞台に、死んだ仲間の最期を書き記す「功績係」の目から見た戦場の一部始終を極限状態の中で生き抜いた若い兵士の姿が、アニメキャラクターではなく「実像」として目に焼きついた。
★「ゲルニカ」とは、スペイン北部バスク地方の小都市の名前1937年4月26日、スペイン内戦中にこの街がドイツ軍の空爆を受け、多くの市民が犠牲になった所。
ピカソはこの出来事に強い衝撃を受け、わずか数週間でこの作品を描いた。今では「ゲルニカ」という言葉自体が「戦争の悲劇」や「反戦の象徴」という意味で使われている
🎬『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)ネクストシャイン!』内沼菜摘監督/110分
陰キャでダメだった過去を封印して、高校デビューを果たした少女・甘織れな子は、運よくスクールカーストの頂点にいる陽キャグループにどうにか入ることができた。
しかし、lグループのリーダーで学園のスーパースター・王塚真唯と、癒やし系で誰にでも優しい学園の天使・瀬名紫陽花の2人から告白されてしまう。
2人の愛を受け止めることなんてできないと返事に悩んでいたれな子。
そんな中、グループの妹的存在・香穂に誘われてコスプレイベントに参加することになる。コスプレを通じてれな子にも変化が起こり始めて……。。
みかみてれんによるライトノベルをアニメ化した青春ガールズラブコメディ。
愛知県ではここ109シネマズ名古屋だけで上映。いつも満員の×印。そうなると余計に見たくなって前日にチケットを買った。
まあ、もうすぐ80 歳になるおばあが見る作品じゃないのは確かだけど、人生経験を積んだ?ミッキーも「あ、そうか、そういう思いがあるのか」と、今の若ーい子たちのことがわかった気がした。
二人から交際を申し込まれて、さてどっちを選ぶ?と思いきや、結果は…‥是非劇場で。
★可愛すぎるキャンキャン声にはじめは驚いたが10分後には慣れてきた。
🎬『オリビアとゆれる心』イレネ・イボラ監督/ベルギー/スイス/スペイン/中国/フランス/72分/女性監督賞
12歳のオリビアは、弟のティムと母親の3人暮らし。だが生活は厳しく電気も止められるほどだった。売れない女優さんのお母さんの仕事もなくて、家賃も払えず住んでいたアパートを離れ、貧困層の街へ引っ越すことになる。
小学校も転校するので動揺する幼いティムを守るため、オリビアは「これはすべて、映画に出る為の練習だよ」と嘘をつくことにしたが……。
12歳のオリビアが元気がないお母さんの心配と無邪気な弟を思いやる様子に胸が締め付けられた。
引越し先は車も行かない貧困街。ほとんどが移民の人ばかりだが、その中にも他人を思う優しい人たちに巡り合って、いろんな困難に打ち勝って行くのだ。
オリビアが落胆や大きな問題に打ち勝てない場面は、地割れが起きて地下に引きずり込まれるシーンが数回あった。彼女の恐怖、弟についた嘘の間で起きるパニック状態を的確に描かれていた。
🎬『果てしなきスカーレット』細田守監督、製作、脚本/111分/芦田愛菜さんに女声声優界
父を殺して王位を奪った叔父クローディアス(声:役所広司)への復讐に失敗した王女スカーレット(声:芦田愛菜)は、「死者の国」で目を覚ました。
そこは、略奪と暴力がはびこり、力のつきた者や傷ついた者は「虚無」となって存在が消えてしまう世界だった。
ここにクローディアスもいることを知ったスカーレットは、改めて復讐を胸に誓う。
そんな中、彼女は現代日本からやってきた看護師・聖(声:岡田将生)と出会う。
戦いを望まず、敵味方の区別なく誰にでも優しく接する聖の人柄に触れたスカーレットの気持ちは和らいでいく。その一方で、クローディアスは死者の国で誰もが夢見る「見果てぬ場所」を見つけ出し、我がものにしようとたくらんでいた。
『竜とそばかすの姫』の細田守監督作品。時代を跨いで紡がれていく物語をアニメーションで描いている。展開がわかりやすく小学生高学年以上から、ミッキーおばぁの年代まで楽しめるようになっている。
現代の看護師が敵味方なく人々を助けていく姿にほっこりした。
声の出演はみんな○、特に芦田愛菜が良かった
🎬『トリツカレ男』高橋渉監督/;日本/97分/キャラクター賞/
何かに夢中になると他のことが目に入らなくなってしまうジュゼッペ(声: 佐野晶哉)
は、街の人々から「トリツカレ男」と呼ばれていた。
彼がとりつかれていたものは、三段跳び、探偵、歌などで誰も予想できないものばかりだった。
ジュゼッペは行き場のないネズミのシエロ(声:柿澤勇人)に話しかけるうちに、ネズミ語をマスターする。
ある日、昆虫採集に夢中になっていたジュゼッペは、公園で風船売りをしているペチカ(声:上白石萌歌)に一目ぼれ。次は彼女に夢中になる。
勇気を出してペチカに話しかけるジュゼッペだったが、彼女は心に悲しみを抱えていた。
ジュゼッペはペチカのため、相棒シエロとともに、これまでとりつかれてきた数々の技を使って彼女の心配事をこっそり解決していく。
キャラクターが独特。お顔も角張って見ようによっては「下手くそ」に見えてしまうが、これがとんでもなく愛おしくなってくるのだ。
時折 挟み込まれる歌の数々も○ 見終わってもしばらく幸せ気分にひたっていた。
🎬『『小林さんちのメイドラゴン さみしがりやの竜』石原立也監督/105分
メイドと酒が生きがいの会社員・小林さん(声:田村睦心)と、彼女にひかれて集まってきたドラゴンたち。その中の幼いドラゴンのカンナ(声:長縄まりあ)のもとに、ドラゴンの軍勢を束ねる長にしてカンナの本当の父親であるキムンカムイ(声:立木文彦)が訪ねてくる。突然迎えにきた父親に対し、複雑な思いを抱くカンナだったが……。
評価がいいので公開3週間目の日曜に見に行った。意外やツボにハマった。人間とドラゴンの共同生活だ。
お客は男性ばかりで会場の6割は埋まっていた。
可愛い女の子ものとドラゴンとの戦いの二つがうまく融合されていたし、時々クスッと笑えるセリフもあって、ミッキーおばぁも楽しめた。
それにしてもカンナちゃんのお声がかわゆい
🎬『遠井さんは青春したい!「バカとスマホとロマンスと」』まんきゅう監督/90分
女子高生の遠井さんは普通の青春を送るつもりだったが、入学初日にハチャメチャ男子・ジェルに気に入られ、謎の「青春ロマンス部」に強制的に入部させられてしまう。
活動内容は「青春っぽいこと」「ロマンっぽいこと」を探すだけ。ところが、なぜか予想外の展開が相次ぎ、まさかの動画配信まで始まる事態になってしまう。そんな中、ある事件が発生し……。
2.5次元アイドルグループ「すとぷり」のメンバーのジェルが企画・脚本・キャラクターデザイン・音声や動画の収録・編集・キャラクターのアフレコなどをすべてひとりで手がけるオリジナルショートアニメ動画シリーズ「遠井さん」を映画化した学園コメディアニメ。
面白そうなので公開日に行ったが1600円と聞いてすごすごとやめてきたが、どうしても見たくなって行った。
予想通りの展開と少し子どもっぽいところがあるが、クスッと笑えるセリフが多くて十分楽しめた
2026年01月15日
2026年01月14日
『落語天国紳士録』岐阜ロイヤル劇場にて
🎬『落語天国紳士録』青柳信雄監督/91分/1960年
郊外の住宅地にある清兵衛荘は近代的なアパートだが、大家である質屋の伊勢屋清兵衛(榎本健一)は昔気質の変り者だ。大の落語好きで、落語の中に出て来る人物と同じ名前の人でなければ部屋を貸さない。
清兵衛の楽しみは、住人たちを一月に一度、集めてお説教をすることだった。アパートの人たちの心配は、細川さん(益田喜頓)が事業に失敗して借金に苦しんでいることや、九州まで古物をあさりに出かけて音沙汰のない源兵衛(柳家金語楼)が残して行った一人娘のツル子(柳川慶子)がキャバレーで、歌って自活していることである。
ツル子にせめていい婿さんでもと、アパートでただ一人独身の島田先生(逗子とんぼ)を世話することになったが……。

これぞ お正月映画❗️
当時の喜劇人が勢揃い。特に清川虹子、伴淳三郎、由利徹、古川緑波、三木のり平、ミッキー・カーチス、江戸屋猫八、若水やエ子、トニー谷……
ストーリーより出てくる喜劇人の物言い、表情だけでも岐阜まで行った甲斐があった。
現在ご存命はミッキー・カーチスさんぐらい。
郊外の住宅地にある清兵衛荘は近代的なアパートだが、大家である質屋の伊勢屋清兵衛(榎本健一)は昔気質の変り者だ。大の落語好きで、落語の中に出て来る人物と同じ名前の人でなければ部屋を貸さない。
清兵衛の楽しみは、住人たちを一月に一度、集めてお説教をすることだった。アパートの人たちの心配は、細川さん(益田喜頓)が事業に失敗して借金に苦しんでいることや、九州まで古物をあさりに出かけて音沙汰のない源兵衛(柳家金語楼)が残して行った一人娘のツル子(柳川慶子)がキャバレーで、歌って自活していることである。
ツル子にせめていい婿さんでもと、アパートでただ一人独身の島田先生(逗子とんぼ)を世話することになったが……。
これぞ お正月映画❗️
当時の喜劇人が勢揃い。特に清川虹子、伴淳三郎、由利徹、古川緑波、三木のり平、ミッキー・カーチス、江戸屋猫八、若水やエ子、トニー谷……
ストーリーより出てくる喜劇人の物言い、表情だけでも岐阜まで行った甲斐があった。
現在ご存命はミッキー・カーチスさんぐらい。
2026年01月12日
2025年 ホラー映画ベストテン
1位から3位あり、その後は順位なし
1位『MaXXXine マキシーン』タイ・ウェスト監督、脚本、編集/アメリカ/作品賞
1985年、ハリウッド。ポルノ界で人気が出たマキシーン(ミア・ゴス)は、ようやく主演の座を射止めハリウッドスターの夢が現実になる時が近づいてきた。
そんな彼女の夢を邪魔するように、謎の連続殺人鬼や、彼女の過去を探る私立探偵(ケヴィン・ベーコン)、FBIがマキシーンの前に立ちはだかる……。
その頃LAは、連続殺人鬼「ナイト・ストーカー」の恐怖に包まれていて……。
『X エックス』『Pearl パール』に続く新作『MaXXXine マキシーン』。
これは『X エックス』での凄惨な猟奇的殺人事件の現場から、ただ一人逃げのびた主人公マキシーンの6年後からはじまる物語。
3部作で完結?と思うが、ストーリー展開の見事さと最後のシーンに、ゾクゾクっときた。
女性を襲うナイトストーカー連続殺人事件は実際にあった事件だが、それもうまく利用してホラー度を上げていた。
2位『異端者の家』スコット・ベック、ブライアン・ウッズ監督、製作、脚本/アメリカ、カナダ/111分/主演男優賞
若いシスターのパクストン(クロエ・イースト)とバーンズ(ソフィー・サッチャー)は、モルモン教の布教のため森の中の一軒家を訪れる。
出てきた優しげな初老の男性リード(ヒュー・グラント)は妻が在宅だと安心させて、2人を家に入れる。
シスターたちが布教を始めると、リードは「どの宗教も真実とは思えない」と持論を展開。
妻はなかなか現れず不思議に思っていると、人見知りするがパイを焼いているので待ってくれという。だが危険な雰囲気を感じた2人は密かに帰ろうとするが、玄関の鍵は閉ざされており、携帯の電波もつながらない。
教会から呼び戻されたと嘘をつく2人に、帰るには家の奥にある2つの扉のどちらかから出るしかないとリードは言う。実はその家には、数々の恐ろしい仕掛けがあって……。
ヒュー・グラントさん、不気味、怖ーい。つい2週間前に見た『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』の穏やかさが嘘みたいだ。
でも宗教論争になると話が止まらず(納得する部分もある)聞いていて「この親父、何者?」と思えてくる。
ホラー度はそう高くないが、思わぬ方向に展開するのでハラハラ度は高い。
3位『事故物件ゾク 恐い間取り』中田秀夫監督/113分/監督賞
タレントになる夢を叶えるために、福岡から上京した桑田ヤヒロ(渡辺翔太)は、ひょんなことから「事故物件住みますタレント」として活動することになった。
テレビ番組やSNSのネタを求めて「必ず取り憑かれる部屋」「いわくつきの古旅館」「降霊するシェアハウス」といった事故物件を寝泊まりしながら物件に隠された謎に迫っていくヤヒロだったが、優しい性格で取り憑かれやすい体質の彼に、怪奇現象が次々と襲いかかってきて……。
こうも暑いと映画館に行って、これ見てください!と呼びかけたいぐらい。ホラー度は「中程度の上の部」で音おどしはない。
現実で起こりそうな展開も盛り込んでいて「愛」も描けているので、さすが中田監督作品!
🎬『IMMACULATE 聖なる胎動』マイケル・モーハン監督/アメリカ、イタリア/89分/撮影賞
イタリアの美しい田園地帯。自ら希望して修道院に入った敬虔な修道女セシリア(シドニー・スウィーニー)は、処女であるにも関わらず妊娠していることが判明する。
ショックを受けるセシリアだが、周囲の人々は彼女を次世代の聖母マリアとして崇め、妊娠を祝福する。
やがて、セシリアの周囲で修道女の自殺や拷問など奇妙な出来事を目撃する。
危険を感じた彼女は、外出を禁じる神父たちの目を盗んで修道院から抜け出そうとするが……。
音脅しホラー。ホラー度は中程度だけれど、音楽、カメラが超一流。最後も凄まじい映像だが納得度は満点。
難を言えばチラシがよくない。チラシをよく見れば「怖い」とわからせる(例えば瞳の中に何かが映っているとか)ように作ってほしい。
🎬『ブラックフォン 2』スコット・デリクソン監督、製作、脚本/アメリカ/114分/主演女優賞
子どもたちの失踪事件が多発するコロラド州の町で、連続殺人鬼グラバーに誘拐され地下室に監禁された少年フィニーは、断線した黒電話に届く「死者からのメッセージ」と、妹グウェンの不思議な力に助けられ生還を果たした。
4年後、フィニー(メイソン・テムズ)は17歳になった現在も事件のトラウマに苦しんでいた。グウェン(マデリーン・マックグロウ)は意志の強い15歳の少女へと成長していた。
3人の子どもが殺される悪夢を見るようになったグウェンは兄を説得し、現場となったウィンターキャンプの地へ向かう。
そこで彼らが突き止めたのは、殺人鬼グラバー(イーサン・ホーク)と自分たちの家族を結びつけるおぞましい真実だった。
前作で殺人鬼に監禁されながらも生き延びた少年とその妹が、死者となって再び現れた殺人鬼に立ち向かう姿を描いている。
今どき黒電話という言葉自体死語になっているし、呼び出し音もまず聞かなくなった。
それも野原にポツンとある公衆電話から鳴っているから、設定だけで恐怖倍増。
殺人鬼のイーサン・ホークさんのお顔は残念ながらメイキャップであまり拝めないがお声はバッチリ。
🎬『ミュート・ウィットネス デジタルリマスター版』アンソニー・ウォラー 監督/98分/1994年
特殊メイクアップアーティストとして働くビリー(マリナ・スディナ)は、姉の恋人が監督するホラー映画の撮影のためにモスクワのスタジオに訪れていた。
撮影後、忘れ物を取りに一人でスタジオへ戻るが、守衛に施錠され閉じ込められてしまう。生まれつき声がでないビリーは助けを求めてられず、スタジオ内を歩き回るが、そこでは密かにポルノ映画の撮影が行われていた。と、思った瞬間、目の前で女優の胸にナイフが突き立てられて……。
きっと30年前に見れば「ぎゃー」っとなるだろうが、今では先も読めてホ ラーの初級レベル。
だが主演のマリナ・スディナさんの理知的な美しさ、恐怖に慄く表情などが見もの。
🎬『THE MONKEY ザ・モンキー』オズグッド・パーキンス監督、脚本/アメリカ/98分/音楽賞
双子の少年ハルとビル(子ども時代・クリスチャン・コンベリー 成長して・テオ・ジェームズ 一人二役)は、タバコを買いに行くと言ってそのまま帰って来ない父の持ち物から、ぜんまい仕立てのドラムを叩く猿のおもちゃを見つける。
その頃から双子の周囲では不慮の事故死が相次ぐ。
最初はシッターのアニーが、次いで母が亡くなってしまう。いずれも死の直前に、猿のおもちゃがドラムを叩いていたことから、猿が2人の死に関係しているのではないかと考えたハルは、猿を切り刻んで捨てるが、いつの間にか元通りの姿で戻ってくる。
その後、双子を引き取った伯父も狩りの事故で異様な死を遂げ、双子は猿を枯れ井戸へと葬った。
25年後。一度は結婚し息子をもうけたハルだったが、また猿が戻った時のことを考え、家族と距離を置き、ビルとも疎遠になっていた。しかし今度は伯母が事故死し、ハルは猿が戻ってきたことを確信する。
スティーブン・キングの短編ホラー小説「猿とシンバル」を長編映画にした作品。
評はイマイチだったがミッキーは意外?にツボだった。
映像は首がポロリなどとウッとなるが、全編に流れる乾いた音楽、サルの不気味+可愛いがきいていて、何人も(町中の人全部?)殺されたのにホラー度は高くなくて、昨日今日の涼しさにちょうどマッチしていた。
🎬『アフリカン・カンフー・ナチス2 逆襲のロボトラー』セバスチャン・スタイン監督、脚本、編集、出演(ヒトラー役)/ガーナ、ドイツ、日本/99分
2次世界大戦後、実は生きていたヒトラー(セバスチャン・スタイン監督)はガーナに亡命して世界征服を狙うが、現地の青年アデー(ジョージ・アバイエ)によって阻止される。
ヒトラーはついに死亡し、世界に再び平和が訪れるが、数年後、なぜかヒトラーが復活。ガーナの次期大統領に立候補する。宣伝大臣ゲッベルス(ベネット・ドゥオモー)や在ガーナ日本大使・雷電(ごっちゃんこ)の後押しでヒトラーは瞬く間に国民の心をつかんでしまう。
今は亡きアデーの弟アドーは、祖国ガーナを救うべく兄譲りのカンフーで戦いに身を投じる。
そんな彼の前に、巨大ロボット「ロボトラー」へと驚異の変貌を遂げたヒトラーが立ちはだかる。
ひそかに生き延びていたヒトラーと東條英機が亡命先のガーナで武道家たちと激闘を繰り広げるという奇想天外な設定で話題となったカンフーアクション「アフリカン・カンフー・ナチス」の続編。
題名にそそられて見に行ったが、稀に見る「おバカ映画」(褒め言葉)。一番面白がってるのは監督と出演者たち❗️
でも最後に出てくる「ロボトラー」は必見中の必見❗️
🎬『WEAPONS ウェポンズ』ザック・クレッガー監督、製作、脚本、音楽/アメリカ/128分
アメリカの郊外のとある町。深夜2時17分に子どもたち17人が突然ベッドを抜け出し、暗闇の中へ走り出したまま姿を消した。
消息を絶ったのは、近くの小学校のジャスティン先生(ジュリア・ガーナー)のクラスの生徒たちだった。
その中で一人だけ無事だったのはアレックス(ケイリー・クリストファーだけだった。
子がいなくなった親たちは担任のジャスティンに疑いの目が向け、魔女呼ばわりされる。学校から疑いが晴れるまで休暇を取らされてしまう。
ドキュメンタリー調で幕開けだが、子らが一斉にいなくなる内容なのでモキュメンタリーだ。しかし、きっちり納得させる展開で引き込まれて、ホラー映画の醍醐味を久しぶりに味わった。
🎬『見える子ちゃん』中村義洋監督、脚本/98分/脚本賞
ある日突然、普通の人には見えない霊が見えるようになった女子高生・四谷みこ(原菜乃華)。霊に囲まれた彼女がとった選択肢は、まさかの「見えていないふり」だった。
霊たちに見えていることを悟られては、何が起こるかわからない。そんな恐怖におびえながらも、ひたすら平静を装って無視を決め込むみこ。
親友のハナ(久間田琳加)に霊が取り憑いていることがわかっても、同級生のユリア(なえなの)に霊が見えていることがばれそうになっても、ひたすらに無視するみこだったが、霊に憑かれた親友ハナはどんどん様子がおかしくなっていって……。
さすが中村義洋監督作品❗️
映評が意外といいにで陽が落ちてから散歩がてら行ってみた。ホラー度はさして高くないが展開に無理がなくて、おばぁでもけっこう楽しめた。
出てくる主要メンバーはみんな嫌味がない個性に溢れていて、声にも個性があった。
とりついた霊や幽霊が見えるのは「特種」才能?だけど、人に知れると嫌でそれを隠すのだが、同じ「お仲間」がいて驚いたり困ったりしながら、同級生たちを協力して救っていく。
1位『MaXXXine マキシーン』タイ・ウェスト監督、脚本、編集/アメリカ/作品賞
1985年、ハリウッド。ポルノ界で人気が出たマキシーン(ミア・ゴス)は、ようやく主演の座を射止めハリウッドスターの夢が現実になる時が近づいてきた。
そんな彼女の夢を邪魔するように、謎の連続殺人鬼や、彼女の過去を探る私立探偵(ケヴィン・ベーコン)、FBIがマキシーンの前に立ちはだかる……。
その頃LAは、連続殺人鬼「ナイト・ストーカー」の恐怖に包まれていて……。
『X エックス』『Pearl パール』に続く新作『MaXXXine マキシーン』。
これは『X エックス』での凄惨な猟奇的殺人事件の現場から、ただ一人逃げのびた主人公マキシーンの6年後からはじまる物語。
3部作で完結?と思うが、ストーリー展開の見事さと最後のシーンに、ゾクゾクっときた。
女性を襲うナイトストーカー連続殺人事件は実際にあった事件だが、それもうまく利用してホラー度を上げていた。
2位『異端者の家』スコット・ベック、ブライアン・ウッズ監督、製作、脚本/アメリカ、カナダ/111分/主演男優賞
若いシスターのパクストン(クロエ・イースト)とバーンズ(ソフィー・サッチャー)は、モルモン教の布教のため森の中の一軒家を訪れる。
出てきた優しげな初老の男性リード(ヒュー・グラント)は妻が在宅だと安心させて、2人を家に入れる。
シスターたちが布教を始めると、リードは「どの宗教も真実とは思えない」と持論を展開。
妻はなかなか現れず不思議に思っていると、人見知りするがパイを焼いているので待ってくれという。だが危険な雰囲気を感じた2人は密かに帰ろうとするが、玄関の鍵は閉ざされており、携帯の電波もつながらない。
教会から呼び戻されたと嘘をつく2人に、帰るには家の奥にある2つの扉のどちらかから出るしかないとリードは言う。実はその家には、数々の恐ろしい仕掛けがあって……。
ヒュー・グラントさん、不気味、怖ーい。つい2週間前に見た『ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今』の穏やかさが嘘みたいだ。
でも宗教論争になると話が止まらず(納得する部分もある)聞いていて「この親父、何者?」と思えてくる。
ホラー度はそう高くないが、思わぬ方向に展開するのでハラハラ度は高い。
3位『事故物件ゾク 恐い間取り』中田秀夫監督/113分/監督賞
タレントになる夢を叶えるために、福岡から上京した桑田ヤヒロ(渡辺翔太)は、ひょんなことから「事故物件住みますタレント」として活動することになった。
テレビ番組やSNSのネタを求めて「必ず取り憑かれる部屋」「いわくつきの古旅館」「降霊するシェアハウス」といった事故物件を寝泊まりしながら物件に隠された謎に迫っていくヤヒロだったが、優しい性格で取り憑かれやすい体質の彼に、怪奇現象が次々と襲いかかってきて……。
こうも暑いと映画館に行って、これ見てください!と呼びかけたいぐらい。ホラー度は「中程度の上の部」で音おどしはない。
現実で起こりそうな展開も盛り込んでいて「愛」も描けているので、さすが中田監督作品!
🎬『IMMACULATE 聖なる胎動』マイケル・モーハン監督/アメリカ、イタリア/89分/撮影賞
イタリアの美しい田園地帯。自ら希望して修道院に入った敬虔な修道女セシリア(シドニー・スウィーニー)は、処女であるにも関わらず妊娠していることが判明する。
ショックを受けるセシリアだが、周囲の人々は彼女を次世代の聖母マリアとして崇め、妊娠を祝福する。
やがて、セシリアの周囲で修道女の自殺や拷問など奇妙な出来事を目撃する。
危険を感じた彼女は、外出を禁じる神父たちの目を盗んで修道院から抜け出そうとするが……。
音脅しホラー。ホラー度は中程度だけれど、音楽、カメラが超一流。最後も凄まじい映像だが納得度は満点。
難を言えばチラシがよくない。チラシをよく見れば「怖い」とわからせる(例えば瞳の中に何かが映っているとか)ように作ってほしい。
🎬『ブラックフォン 2』スコット・デリクソン監督、製作、脚本/アメリカ/114分/主演女優賞
子どもたちの失踪事件が多発するコロラド州の町で、連続殺人鬼グラバーに誘拐され地下室に監禁された少年フィニーは、断線した黒電話に届く「死者からのメッセージ」と、妹グウェンの不思議な力に助けられ生還を果たした。
4年後、フィニー(メイソン・テムズ)は17歳になった現在も事件のトラウマに苦しんでいた。グウェン(マデリーン・マックグロウ)は意志の強い15歳の少女へと成長していた。
3人の子どもが殺される悪夢を見るようになったグウェンは兄を説得し、現場となったウィンターキャンプの地へ向かう。
そこで彼らが突き止めたのは、殺人鬼グラバー(イーサン・ホーク)と自分たちの家族を結びつけるおぞましい真実だった。
前作で殺人鬼に監禁されながらも生き延びた少年とその妹が、死者となって再び現れた殺人鬼に立ち向かう姿を描いている。
今どき黒電話という言葉自体死語になっているし、呼び出し音もまず聞かなくなった。
それも野原にポツンとある公衆電話から鳴っているから、設定だけで恐怖倍増。
殺人鬼のイーサン・ホークさんのお顔は残念ながらメイキャップであまり拝めないがお声はバッチリ。
🎬『ミュート・ウィットネス デジタルリマスター版』アンソニー・ウォラー 監督/98分/1994年
特殊メイクアップアーティストとして働くビリー(マリナ・スディナ)は、姉の恋人が監督するホラー映画の撮影のためにモスクワのスタジオに訪れていた。
撮影後、忘れ物を取りに一人でスタジオへ戻るが、守衛に施錠され閉じ込められてしまう。生まれつき声がでないビリーは助けを求めてられず、スタジオ内を歩き回るが、そこでは密かにポルノ映画の撮影が行われていた。と、思った瞬間、目の前で女優の胸にナイフが突き立てられて……。
きっと30年前に見れば「ぎゃー」っとなるだろうが、今では先も読めてホ ラーの初級レベル。
だが主演のマリナ・スディナさんの理知的な美しさ、恐怖に慄く表情などが見もの。
🎬『THE MONKEY ザ・モンキー』オズグッド・パーキンス監督、脚本/アメリカ/98分/音楽賞
双子の少年ハルとビル(子ども時代・クリスチャン・コンベリー 成長して・テオ・ジェームズ 一人二役)は、タバコを買いに行くと言ってそのまま帰って来ない父の持ち物から、ぜんまい仕立てのドラムを叩く猿のおもちゃを見つける。
その頃から双子の周囲では不慮の事故死が相次ぐ。
最初はシッターのアニーが、次いで母が亡くなってしまう。いずれも死の直前に、猿のおもちゃがドラムを叩いていたことから、猿が2人の死に関係しているのではないかと考えたハルは、猿を切り刻んで捨てるが、いつの間にか元通りの姿で戻ってくる。
その後、双子を引き取った伯父も狩りの事故で異様な死を遂げ、双子は猿を枯れ井戸へと葬った。
25年後。一度は結婚し息子をもうけたハルだったが、また猿が戻った時のことを考え、家族と距離を置き、ビルとも疎遠になっていた。しかし今度は伯母が事故死し、ハルは猿が戻ってきたことを確信する。
スティーブン・キングの短編ホラー小説「猿とシンバル」を長編映画にした作品。
評はイマイチだったがミッキーは意外?にツボだった。
映像は首がポロリなどとウッとなるが、全編に流れる乾いた音楽、サルの不気味+可愛いがきいていて、何人も(町中の人全部?)殺されたのにホラー度は高くなくて、昨日今日の涼しさにちょうどマッチしていた。
🎬『アフリカン・カンフー・ナチス2 逆襲のロボトラー』セバスチャン・スタイン監督、脚本、編集、出演(ヒトラー役)/ガーナ、ドイツ、日本/99分
2次世界大戦後、実は生きていたヒトラー(セバスチャン・スタイン監督)はガーナに亡命して世界征服を狙うが、現地の青年アデー(ジョージ・アバイエ)によって阻止される。
ヒトラーはついに死亡し、世界に再び平和が訪れるが、数年後、なぜかヒトラーが復活。ガーナの次期大統領に立候補する。宣伝大臣ゲッベルス(ベネット・ドゥオモー)や在ガーナ日本大使・雷電(ごっちゃんこ)の後押しでヒトラーは瞬く間に国民の心をつかんでしまう。
今は亡きアデーの弟アドーは、祖国ガーナを救うべく兄譲りのカンフーで戦いに身を投じる。
そんな彼の前に、巨大ロボット「ロボトラー」へと驚異の変貌を遂げたヒトラーが立ちはだかる。
ひそかに生き延びていたヒトラーと東條英機が亡命先のガーナで武道家たちと激闘を繰り広げるという奇想天外な設定で話題となったカンフーアクション「アフリカン・カンフー・ナチス」の続編。
題名にそそられて見に行ったが、稀に見る「おバカ映画」(褒め言葉)。一番面白がってるのは監督と出演者たち❗️
でも最後に出てくる「ロボトラー」は必見中の必見❗️
🎬『WEAPONS ウェポンズ』ザック・クレッガー監督、製作、脚本、音楽/アメリカ/128分
アメリカの郊外のとある町。深夜2時17分に子どもたち17人が突然ベッドを抜け出し、暗闇の中へ走り出したまま姿を消した。
消息を絶ったのは、近くの小学校のジャスティン先生(ジュリア・ガーナー)のクラスの生徒たちだった。
その中で一人だけ無事だったのはアレックス(ケイリー・クリストファーだけだった。
子がいなくなった親たちは担任のジャスティンに疑いの目が向け、魔女呼ばわりされる。学校から疑いが晴れるまで休暇を取らされてしまう。
ドキュメンタリー調で幕開けだが、子らが一斉にいなくなる内容なのでモキュメンタリーだ。しかし、きっちり納得させる展開で引き込まれて、ホラー映画の醍醐味を久しぶりに味わった。
🎬『見える子ちゃん』中村義洋監督、脚本/98分/脚本賞
ある日突然、普通の人には見えない霊が見えるようになった女子高生・四谷みこ(原菜乃華)。霊に囲まれた彼女がとった選択肢は、まさかの「見えていないふり」だった。
霊たちに見えていることを悟られては、何が起こるかわからない。そんな恐怖におびえながらも、ひたすら平静を装って無視を決め込むみこ。
親友のハナ(久間田琳加)に霊が取り憑いていることがわかっても、同級生のユリア(なえなの)に霊が見えていることがばれそうになっても、ひたすらに無視するみこだったが、霊に憑かれた親友ハナはどんどん様子がおかしくなっていって……。
さすが中村義洋監督作品❗️
映評が意外といいにで陽が落ちてから散歩がてら行ってみた。ホラー度はさして高くないが展開に無理がなくて、おばぁでもけっこう楽しめた。
出てくる主要メンバーはみんな嫌味がない個性に溢れていて、声にも個性があった。
とりついた霊や幽霊が見えるのは「特種」才能?だけど、人に知れると嫌でそれを隠すのだが、同じ「お仲間」がいて驚いたり困ったりしながら、同級生たちを協力して救っていく。

