2020年11月29日

肖像画の完成が別れの時 12月4日公開『燃ゆる女の肖像』

昨日の晩から冷え込んだ。シドニーの娘は「今日は40度超え」という正反対のラインで冷やしうどんの写真を送ってきた。見るだけでぶるっときた。

ミッキーの朝ごはんは昨日の具だくさんの豚汁に青菜と納豆を投入して焼き餅を2個いれて「具だくさん力餅おじや」だ。見栄えはわるいが体が暖まった。

🎬『燃ゆる女の肖像』セリーヌ・シアマ監督、脚本/フランス/122分/12月4日よりTOHOシネマズ シャンテ、名古屋ミリオン座他にて全国ロードショー公開

18世紀のフランスの離れ小島。この島に若い女性画家マリアンヌ(ノエミ・メルラン)が金持ちの嫁入りまえのお嬢様の結婚のための見合い絵(今でいう見合い写真)を描きに来た。でもそのお嬢様(アデル・エネル)は結婚には気乗りしていない様子だ。

マリアンヌは描きに来たとは言わず、彼女と行動を共にして密かに肖像画を完成させるが、真実を知ったエロイーズは絵の出来栄えに不満で、意外にも描き直してほしいとモデルになることを承諾して……。

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2019年・第72回カンヌ国際映画祭で脚本賞とクィアパルム賞を受賞したラブストーリー。

監督さんは『水の中のつぼみ』『トムボーイ』の方だからストーリー展開の想像はついた。

身分も違う、年代も少しづつ違う3人の女性(この家で働く若いお手伝いさんも)が、たった5、6日の間だが女性同士、心を一つにしていく。その後の展開も見事で、今でも切なさが込み上げてくる。

★音楽の扱いもとても良かったが、ただ1ヶ所、浜辺で土地の女が手拍子で歌うシーンで最初10 秒ぐらいは土地の女だけの声だったが、途中から合唱団が加わった。そのまま盛り上がりがなくても素朴なまま通してほしかった。ここだけが残念だった。
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2020年11月28日

11月27日公開映画(2)ナチス関連の2作品『アーニャは、きっと来る』『ヒトラーに盗られたうさぎ』

昨日は『アンダードッグ 前編・後編』で日本映画を堪能したが、4時からの試写でも来年1月公開の日本映画『花束みたいな恋をした』も見事な作品だった。主演は管田将暉と有村架純のお二人。オダギリージョーさんも少し登場する。今年の日本映画ベストテン入り作品と来年の日本映画ベストテン入り(多分)を同日に観られて嬉しい。

🎬『アーニャは、きっと来る』ベン・クックソン監督、脚本/イギリス、ベルギー/109分

第二次世界大戦中、ナチス占領下のフランス。スペインとの国境にあるピレネー山脈の小さな村に、1人の男・ベンジャミン(フレデリック・シュミット)がやって来た。彼はユダヤ人で、ナチスの迫害からユダヤ人の子たちを守るために、この村からピレネー山脈を越えてスペイン領へ逃がすという計画を実行するために来たのだった。

村の羊飼いの息子で13歳の少年ジョー(ノア・シュナップ)はベンジャミンの計画に協力することにした。

やがて、ベンジャミンの計画を知ったジョーの父親や村人たちの協力もあって、ナチスの監視をかい潜って密かに計画は進められて行く。だが計画実行の日に思わぬアクシデントが起きて……。

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原作は『戦火の馬』を書いた小説家マイケル・モーパーゴ。ユダヤ人の子らを村人たちが守ったという実話を小説化した。

ピレネー山脈の大自然の中、少年ジョー、村人たち、敵であるホフマン伍長(トーマス・クレッチマン)の行動がそれぞれの立場で思慮深く描かれていた。

少年ジョーを演じたノア・シュナップくんは美しすぎて牧童とか羊飼いのイメージの土臭さがなかった。公開されている『エイブのキッチンストーリー』の方がしっくりくる少年だ。同時期に主演映画が公開されるのもいいのか、悪いのか……。

🎬『ヒトラーに盗られたうさぎ』カロリーヌ・リンク監督、脚本/ドイツ/119分

1933年、ベルリンに住む9歳の少女は、父親が新聞やラジオで批判をしていることでヒトラーが選挙で勝てば粛清が始まるという忠告を受けて、平和な暮らしから過酷な逃亡生活になってしまう。

ドイツの絵本作家ジュディス・カーが少女時代の体験を、自伝的小説「ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ」を基に映画化したもの。

ベルリンからスイス、フランス、イギリスと逃亡する一家を、少女アンナ(リーヴァ・クリマロフスキ)の目を通して描かれている。いく先々で言葉の違い、生活様式の違い、お金や食物の貧しさ、いつベルリンの家に帰れるのかわからない不安、そんな中の苦しさがひしひしと伝わって来た。

★印象的なシーンはスイスの学校に初めて行った時、音楽の時間でヨーデルの練習用の曲を歌っていた。「へええ、ヨーデルを授業でやるのか、日本なら民謡のコブシといったところだろうか」と、面白く感じた。

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2020年11月27日

11月27日公開映画(1)『アンダードッグ 前編・後編』

🎬『アンダードッグ 前編」武正晴監督/131分/伏見ミリオンにて

プロボクサーの末永晃(森山未來)はかつては有望視されていたが、今は「咬ませ犬」としてボクシングにしがみついている。そんな彼だがチャンピオンの夢を諦めきれずにいた。

夕方から夜中にかけてデリヘルの送迎をするバイトをして、老父(柄本明)と貧しく暮らしている。妻子とは離縁しているが一人息子とは時々会っている。

一方、児童養護施設出身で危うい過去がある大村龍太(北村匠海)はボクシングの才能を認められ将来を期待されていた。

大物俳優の息子で売れない芸人の宮木瞬(勝地涼)は、テレビの企画でボクシングの試合に挑むことになって、エキシビジョンの相手に末永の名が上がり……。

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初日初回、50人以上の観客。東京国際でもやったが会場が椅子の固いEXシアター六本木だったのでやめにした。

末永、大村、宮本の3人のボクシングに対する「情熱」「生い立ち」「生活」の違いが、少しずつ炙り出されていく様子にトリハダが立った。

★音楽の入るタイミングが素晴らしかった。

🎬『アンダードッグ 後編』武正晴監督/145分

後編は、三人三様の男たちが人生の再起をかけて戦う姿を描いている。ただ前編の最後に予告が出るが、それは観ない方がいいと感じた。

ここで気づいたのだが『かぞくへ』(春本雄二郎監督)の旭を演じた松浦慎一郎さん(右の方)が大村龍太のトレーナーをやっていて、的確な指導や、試合中のリアルな声がけをしていた。この作品もボクシングジムが舞台の作品で、是非DVDでご覧いただきたい佳作。

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